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2003年 5月臨時議会
 備前議員の監査委員選任賛成討論
(5/23)
 塩尻市選出、日本共産党県議団の備前光正です。
 私は5月臨時議会議案第1号監査委員の選任について賛成の立場から討論をさせていただきます。よろしくお願いします。

 本議案は4名の委員のうち、空席の2名と本年5月20日をもって任期が終了する1名にたいして本臨時議会で選任をするというものです。
 監査委員の主たる職務は地方自治法199条にあるように、先ず財務に関する事務の執行及び地方公共団体の経営に係る事業の管理についての定例監査及び随時監査、そして行政庁または長からの要求監査、そして補助団体及び信託の受託者に対する監査などが定められております。
 このように重要な監査の職務には、納税者である県民のみなさんから信頼を得られる住民本位の監査、すなわち公正、透明性がなによりも大切であるということは明らかであります。

 ご存じのように本県のこれまでに選ばれた監査委員は県職員OB、県議会議員、市町村長経験者から選任がなされてまいりました。こうした中、みなさんも記憶に新しい、「全米桜まつり視察」に参加した議員にたいしての住民監査請求がだされ、結果的に全額返還がなされる和解に至る運びとなる経過がありますが、このように従来の監査委員において問題が指摘されなかったものが、住民の指摘により全額返済になることからも、よりいっそう住民本位の立場に立った監査委員の選任が求められているといえるのではないでしょうか。
 そのためにも今回提案されております識見委員お二人のうち、内山卓郎さんは住民自治の観点からも公害や環境ジャーナリズムの場でがんばってこられた方であり、これまで終始一貫して一市民の立場から、長野県の改善を願っておられる方でまさしく監査委員に適任と思われます。
 以上賛成討論とさせていただきます。


 第一号議案に再度賛成の立場で討論に参加させていただきます。

 共通の理由は先程述べた通りであります。そして特に松葉謙三さんの委員会審査での否決理由に、「県民税を納めていない」ことを掲げられておりますが、このことは欠格事項には全く関係のないことであり、選任に関わらず、近く軽井沢に居を構え、長野県に永住される予定の方であります。
 私はこのようなことより、むしろいかに県民の利益のために公正・透明性の高い監査がおこなわれることが肝要であるのかと思うのです。その意味で松葉さんは弁護士として活躍される一方、市民オンブズマンとして、平成8年の三重県における旅費等の不正使用において、これを明らかにするなど、県民の貴重な税金の使われ方を、まさに県民本位の立場でチェック出来る実績をおもちの方であります。

 このような方が、私たち議会の認めた予算が適正に県民のために使われているのかきちんとチェックをすることは至極長野県民にとって有益であり、また当然のことであると考えるものです。今、財政難がいわれるこの長野県にとって県民の血税がいかに県民本位に活かされているのか検証する上で実に得難い人材だと考えます。

 以上の理由をもって賛成討論とします。


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