最初に、道路整備におきましては1.5車線道路の整備を進めることとしておりますが、これは、より効率的な道路の整備を進めるため、地域の皆様の御理解を得ながら、交通量、地形状況等を勘案し、地域の実情に合った長野県独自の規格によりまして、早期に効果があらわれる道路整備を進めるものでございます。特に、中山間地域の道路等、交通量の比較的少ない路線につきましては有効かつ効率的な方法であると考えております。
 現在の状況でございますが、本年度、長野モデル創造枠予算といたしまして、既に継続中の箇所で計画見直しにより早期に効果が期待できる南牧村広瀬等5カ所を県単独事業により進めているところでございます。今後とも、有効な路線につきましては拡大取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 また、河川事業におきましては、先ほど毛利議員の質問にもございました岡谷市の大川で実践をしておりますが、長野モデル創造枠といたしまして、市街地の洪水被害の軽減を図るため、河川改修と組み合わせたいわゆる総合治水対策の検討を進めておるところでございますが、今後、この箇所の調査、検証を行いながら、他の箇所へも拡大を図ってまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、それぞれの事業におきまして、限られた事業費の中でより事業効果を高めるため、地域の実情に応じた整備手法や施工方法等の創意工夫に努めてまいる所存でございます。

 次に、小規模修繕・修繕契約希望者登録制度の創設についての御質問でございますが、中小建設業者の受注機会の確保を図るため、公共工事の発注に当たりましては、従来から、工事の内容や規模、地域性等を勘案し、できる限り分離・分割発注を進めております。特に、受注機会の少ない小規模な建設業者の入札参加機会の拡大のため、予定価格500万円未満の工事につきましては参加希望型指名競争入札を試行しております。今年度は、昨年度に比べましてさらに発注件数を多くし、約200件を予定しております。
 また、土木部の小規模補修工事につきましては、請負金額200万円未満の緊急を要するものにつきましては、あらかじめ公募によりまして工事への参加者を募り、担当日を定めた当番表により工事を発注する方式を行っておるところでございます。

 次に、小仁熊ダム湛水池の亀裂対策についてでございますが、小仁熊ダムにつきましては、ダム本体が完成をいたしまして、平成14年10月8日に、ダムの安全性を最終的に確認するための試験湛水を開始をいたしました。本年3月26日に最高水位に到達をいたしました。その後、安全確認後、徐々に水位を下げてきたところでございますが、水位がかなり下がった6月3日にダム貯水池周辺斜面の一部に亀裂の発生を確認したところでございます。亀裂は、1センチから6センチぐらいの幅で数カ所発生しております。発生場所はダム全体の湛水の中間ぐらいでございますが、亀裂の発生近くをつけかえ村道が通っておりますので、安全のために村道を現在通行どめにしているところでございます。
 なお、亀裂の変位等を確認するため、伸縮計をその後設置をして観測をしておりますが、新たな変状、さらに拡大等は見られません。
 現在、原因の解明、対策の検討等を行っておりまして、できるだけ早く工法を決定をし、早期に対策工事に着手してまいりたいと考えております。

とじる