2.シックハウス対策について
引き続きまして、時間がありませんのでシックハウスの判断について伺います。
国内はもとより県内自治体でも小中学校におけるトルエンやホルムアルデヒドなどの揮発性有機溶剤による深刻な環境汚染事件が発覚し社会問題となっております。
塩尻市での昨年2月に全面新築した小学校における高濃度トルエンの問題では、新校舎への移転を契機に児童の中には、目や喉の痛みや皮膚のただれなどの訴える者もいました。そして新校舎利用開始から7ヶ月たって始められた健康診断は、実際にシックハウス症候群を診断する能力のある医師がいない中での健康診断であり、今年になって出された医師団からの発表は「シックハウスの可能性もあった、要経過観察」というあいまいなものでした。そして現在は4名の児童が東京の専門病院に通院しているという状態です。これと並行して施設の問題箇所の特定が行われようとしましたが、市教委では測定技術や対策技術を持ち合わせているわけもなく、試行錯誤の末、問題教室の床の張替えをおこなったものの、結局高濃度トルエンは十分には下がらず1年以上たった今年の夏にも基準を超えるデータが出ております。また、塩尻市ではこの問題を深刻にうけとめ、本年7月、市内のすべての学校・保育園や公共施設などを含めて測定を行いました。とくに学校では昭和50年建築のものも含め、すべての学校で基準値を越す濃度のホルムアルデヒドを検出したため、この9月より全校に換気扇を設置することになりました。そこで住宅部長におききしますがこのような事例は対応の差こそあれ昨年の松本市、長野市などの学校現場でもおきていますけれども、県は現在多発するこのような高濃度の揮発性有機化合物による施設の汚染に対しどのような手段を講じてきたのかお聞きしたいと思います。また県施設での対策はどのようになっているでしょうか。また教育長にお聞きしますが、特に県立学校の環境調査はどうであるのかお聞きしたいと思います。
以上で二回目の質問とします。
備前議員
シックハウスの問題についてですけれども、私もあらかじめデータを見せていただいたわけですけれども、この測定は昨年11月から今年3月までといういわゆる揮発性有機物質の発散は必然的に非常に少ない時期にやられているということで確かに二分の一を超えているところを測定されるということはいいわけですけれども、本来でしたら完全密閉状態での夏期での測定を行う、これは塩尻でも踏襲しているわけですけれども、そのことをしていかなければならないと思います。またこういったデータをホームページ上などへの公表していくこういった気はないか、この点について再度教育長にお伺いしたいと思います。
次に診断治療などについてですけれども、衛生部長にお聞きしたいと思います。現在県内にはシックハウスへの診断治療の可能な医療機関というものはないわけで、国内では6医療機関しかないと言われています。また一部診療には保険が適用できず、また認識のない医師にかかれば「知識がない」「対応方法がわからない」などの理由で診察を拒否されることも少なくないそうです。このようなこともあり塩尻の場合は東京の専門病院にかかっていたわけですけれども、そこでやはり県立の病院にこれへの対応のできる医師や検査設備等の配置も考えるべきだと考えますけれども、これに対しての部長のお考えを伺いたいと思います。
また、今回「木の香る学校推進事業」におきまいても机・椅子を学校に配置している、それについての実態と安全についての調査について林務部長にお伺いいたします。
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