3.治水対策について
次に、ダム中止後の治水対策についてお伺いします。
今長野県では、中止になった浅川ダム・下諏訪ダムの治水対策を、基本高水の8割を河川改修、2割を流域対策で行なう「枠組み」案により、住民参加の流域協議会の意見を尊重し、河川整備計画を変更する取り組みを進めています。
全国で計画されてきたダムは、96年以降、89箇所で建設中止が決定し、今月の8日には埼玉県が、事業中の戸倉ダムからの撤退を表明しました。
全国のダム中止となった河川の河川整備計画の策定状況はどうなっているのでしょうか。土木部長にお伺いします。
今土木部長からお答えいただいたとおりなんですけどね、100近いダムが中止になっていますけれども、ダムによる治水利水対策から違う方法でやると決定したところで河川整備計画を変更してこういうふうに作りましたということころは無いんですよ、国が中止したところもすべてそうです。岡山県の、長野県で浅川と下諏訪がダムを中止しますと決めたときに一緒に中止を表明した去年6月議会ですよね、中止した大原川ダムここもまだ河川整備計画はなにもいじってないし、検討にも入っていないというお話なんですね。長野県、いまの議論の中で河川改修の予算を獲得していくためには河川整備計画を全面的に切り替えなければならない、しかもさまざまな幅があって取るモデルによって数字が大きく変動するその基本高水をビタ1文まけてはいけないと、もう5トンの水田貯留があるかないかで大騒ぎと、私はこの長野県の議論というのは異常だと思うんですね、実は今月の8日の日に淀川水系の流域協議会が国土交通省の近畿地方整備局の河川整備計画に対する検討の取りまとめをしまして、意見書を出しました。基本的には淀川水系の5つのダムはもう造らない、利水目的の新たな水源開発も中止をするそういう中味の答申なんですけど、この近畿地方整備局がつくった河川整備計画、ここにあります。近畿地方整備局、国がつくった河川整備計画です。この分厚い河川整備計画を最初から全部見ましても、基本高水何トンとか、どうするとかっていうのは書いてないです。むしろ新しい河川法の精神に沿って環境をどう大事にするか、川とどう付き合うのか、護岸整備をどうするかこういうところに重点を置いた事細かな検討を国自身の河川整備計画で示して、これでやっていきましょうと、しかも第1ページにはこう書いてあるんです。20年から30年のスタンスで少しずつ追加、補充をしていけば河川整備計画はいいんだと、こういう河川整備計画そのものの基本的な考え方の上に立って住民が安心できる治水安全度を高めるという取り組みを私は具体的にお願いしていきたいなと思っております。
従って質問ですが、浅川の河川改修についてですが、新しい河川整備計画の変更はそれはそれとして頑張ってすすめながら、それが完全に出来上がらなくては何も出来ないと、河川改修の予算も1円もつけないと言う考え方ではなく、これは国にも言っているんですけど、ある意味では河川整備計画の策定とは切り離して、当面すぐに出来る浚渫や護岸整備をはじめとした現実的な対応で、出来ることから取り組みを進め、少しでも治水安全度を高めていくことが必要ではないでしょうか。土木部長の見解をお伺いします。
またあわせて、ある意味では100年確率の洪水被害以上に、日常的な都市型水害や内水被害に見舞われる可能性の高い浅川流域では、きめ細かな流域対策こそ、県の支援が必要だと思います。
長野市では、急激な市街化の進展による流出量の増大と近年の異常気象に伴う局地的な水害、いわゆる都市型水害の対策のひとつとして、貯留や浸透による流出抑制は有効な手法であると位置づけ、歩道や駐車場等可能な箇所についての透水性舗装を実施し、開発行為等においても指導を進めてきています。
さらに、長野市では新たな事業として、雨水貯留タンクや浸透施設を公共施設に設置する計画も検討中です。また、不要になった合併浄化槽を雨水貯留施設に転用するための費用に対する市の助成制度も計画中です。昨年10月から実施されてきた個人住宅などへの雨水貯留施設助成制度の利用は、平成14年度申請が84件で98基、15年度は8月末現在で申請が224件257基の利用になっています。
これらの雨水貯留等への県の補助制度はありません。しかし、国の下水道施策の中に良好な水循環の維持・回復、などを目的とした「新世代下水道支援事業」が平成13年度に制度化されたて、長野市の雨水貯留施設助成制度をこの支援事業の対象とするように県を通じて国に働きかけたところ、16年度に水循環創造事業として新規採択されることになりまして、この12月17日には長野市が国土交通省での認定式に出席する運びになったということが、開会中の長野市議会で、日本共産党の永井みえ子市会議員への長野市の中山建設部長の答弁を通じて明らかになりました。長野市では、今後、国のこの支援制度を積極的に活用して流出抑制策に取り組んでいく方針です。
さらに、平成5年度に貯留量6000立米で第1期工事が完成した運動公園地下の雨水調整池についても上下流の雨水幹線排水路の未整備区間の整備に合わせて段階的に貯留量の拡大を計画していきたいと表明しています。また、学校の敷地内に降った雨水による下流部での浸水等を防ぐため、昭和59年からはじめた校庭貯留の建設で、現在までに39校に設置済み総貯留量は14200立米となっているわけですが、今後も新設校あるいは他の公的機関が所管するグランド等に設置を進めていく方針です。
これらのとりくみにの県の具体的な支援策は必要だと思いますけれども、企画局長の考えをお伺いします。
検討していただいていることは承知していますし、是非頑張っていただきたいですが、質問いたしましたのは先ほどいろいろメニューありまして、いずれにいたしましても長野市も実際に助成制度を独自に作ったり、この制度も利用したりして流域対策、流出抑制で頑張っているわけです、というような取り組みに県が具体的な支援を検討してくださるんですかとお聞きしましたのでお答えをお願いします。企画局長。
検討の中味として支援することもあるんですねということなんですけど、あとからまたお願いします。
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