2.消費者対策について
つぎは、クレ・サラローンヤミ金問題について、被害者保護について県警本部長に伺います。
クレサラローンやヤミ金の問題で業者は暴力団を遣い、毎日のように脅迫的な電話をかけてきたり、また親戚、職場、時には入院先までも、さらには子どもが通っている学校にも電話をするなど、借りた本人やその家族に、精神的・肉体的な恐怖を与えています。そして結果的に職場を辞めなくてはならなくなったり、正常な人間関係が築けなくなり、痛ましい自殺者まで出しています。毎年、全国の年間自殺者約3万人のうちの約8千人がこのようなクレサラローンなどの被害者であると言われています。私どものところにも市民から非常に多くの相談がよせられており、この問題の深刻さが伺えます。このような中で、長野県のヤミ金融対策では「県ヤミ金融被害救済緊急対策会議」を設置し、昨年はヤミ金融口座の凍結をおこなわせるなど先駆的な対応がなされており、昨年私も参加しました熊本市での全国クレサラヤミ金商工ローン被害者交流集会でも非常に注目されていました。
そこで県警本部長に伺いますが、この業界と暴力団とのつながりは、昨年の武富士問題でも明らかになりましたが、ひとたび取り立てが始まると、暴力団による暴力的な取り立てとなるわけです。こうした時に、警察に対処を依頼するのですが、この時の警察官の対応は、「何か起きてから呼んで下さい」となかなか来てくれなかったり、また来ても「借りた金は返さなければいけない」といって、結果的に取り立て側の肩をもったりして、その場を立ち去る場合もあるそうです。県警ではこのような問題での現場対応の方法はどのように指導されているのかお聞きしたいと思います。
また、県内の駅前や、幹線道路沿いなどの一等地にここ数年で無人現金自動貸し出し機の店舗がその資金力にものを言わせて進出してきています。私は担当委員会でも述べているのですが、なかなか実態について掌握されていないようですので、県警本部長に伺いますが、まさに暴力団の窓口となりうる店舗が県内いたるところにあるわけです。この現状を県は調査すべきではないでしょうか。お考えをお聞かせ下さい。
次に、高校生などへの対応について教育長に伺います。
本議会の生活環境部長の議案説明要旨でも県内4箇所の消費生活センターによせられた相談件数は昨年を倍増する勢いであることが述べられておりますが、私たちは昨年松本の消費生活センターにおいて説明を聞きましたが、若者の就職難がいっそう加速される中で、青年男性の被害相談が、突出していることも深刻であることが伺えました。
こうした中、塩尻市の志学館高校では3年生の授業の一環として、地域の金融機関が自前の劇団をつくり、出前の口座を開催しています。そこでは実話を題材にした寸劇をまじえて、士商法やクレサラローン・ヤミ金などの悪徳商法の実態を紹介し、社会に出てもトラブルに巻き込まれないようにすることの大切さを講演しています。生徒も「悪徳商法の実態がわかり、心構えを知ることができ、社会に出ても役にたつと思う」と感想を述べています。先日この銀行にうかがい、話しを伺うと、この経済状況下でこの問題の相談が後を絶たないことから、特にこれから社会にはば立つ高校生に是非とも伝えたいということでした。そこで教育長にお伺いしますが、携帯電話の架空請求事件などの犯罪もあり、子ども達を被害者にさせないためにも是非このような取り組みを県下各地の高校や中学校でもおこなっていくべきであると思いますが、お考えをお聞きしまして2回目の質問とします。
ただいま答弁いただきましたけれども、県警の方は、とにかく現場の対応は現場任せになっている面が非常に伺えるわけですけども、是非とも現場の状況を掴んでいただくこと、そして速やかな対応をお願いしたいと思います。特に警察官に「お金かりたものは返さなけりゃいけない」これはごくごく当たりまえなんですが、このことを言われると暴力団のみなさん図に乗ってしまうということで、是非ともそのことが問題だというふうに思いますのでよろしくお願いします。
それから今教育長のお話で、学校現場でやられているとこはやれば良いと、じゃあやられてないとこ、私は全体を網羅すべきではないかというふうに考えているわけですけど、これについてのお考えをお聞かせ下さい。
是非とも全県に知れ渡るようにお願いしたいと思います。
それからこの問題で、テレビCMのことが言われていますけども、資金力にものを言わせて民放すべて早朝より深夜までこのCMを一日中、あるいは若い人気女性タレントや、かわいらしいペットを使って「金はなければ借りればよい」と社会経験の浅い青年層をターゲットにして、一般市民もそうなんですけど金銭感覚をゆがめさせているのが現状であります。そこでこのようなCMの自粛を放送局に対して求めたり、また県民に対して確かこれは熊本県ですけれどもテレビスポットを活用して、安易な借り入れをしないことや、困ったときの相談先などを知らせるなどの対抗策をとることはできないか、これは知事に対して答弁を求めたいと思います。
一人ひとりが自律的にやればいいわけですけれども、やはり青年若年層は非常にこういった面ではまだまだ社会経験甘いわけであります。そして民放連もこの問題については、自粛しようという動きはあるわけですけども、なかなかそこが弾みがつかないのが現状であります。知事に是非ともこういったマスコミを使うCMをスポットでいいです、やることを提案させていただきます。時間がないのでつぎにまいります。 |