3.組織の見直しについて
つぎに組織の見直しについてお尋ねします。これまで組織の見直しで、縦割り行政の弊害を改め三障害者の総合支援センターの創設など、大きな成果を上げつつある分野が沢山生まれています。その一方で、目まぐるしく変り、県民から極めて分かりにくいとの声も聞かれます。急激な変化は軋みや、ついてゆけない者を生み出しかねません。高齢者のグループホームや宅幼老所なども住みなれた環境を守りながら、自立した生活を営むことが出来る新しい施設として多くの高齢者から歓迎され、スムースに移行ができているのも理解が得られているからです。誰でも受け入れられる環境を作りながら新しいものを取り入れていくことが成果を上げるうえで大きな条件です。今回の組織の見直しは残念ながら受け入れられる環境は作り出されているとは言えません。県民の目線から県民や職員にも受け入れられる組織の見直しであるべきです。
そして組織再編にあたっては、県民サービスの低下につながるようなことがあってはなりません。何のために組織再編するのか目的を改めて伺います。
又、県民に直接接する現地機関に対しては人的配置を厚くすべきと思いますが見解を伺います。
次に衛生公害研究所と自然保護研究所の統合により、新しく環境保全研究所が生まれました。しかし残念ながら、はるさめ誤検出という重大な事故が発生しました。
環境保全研究所の検査ミスについては、個人の厳罰処分で済ませることではなく、統合したことによる人員削減、グループ制、決裁方法、組織のあり方等々の様々な問題点を検証しない限り、再び過ちが起きないか不安であります。この際、しっかりと検証を行ない、性格の違う2つの研究所を無理やり統合することを改めるべきと思います。知事の見解を求めます。
次に、県職員40人の警察への出向は組合との合意、出向職員個々との合意が最低限の条件であり、出向する職員だけではなく県職員全体の問題です。たとえば児童相談所に教員2名を配置することも財政的には極めて困難と言いながら、40名の職員を警察に出向させることは県民からみても納得が得られるものではないのではないでしょうか。本来の警察職員の増員要求は知事を先頭に警察と一体となって国に要望すべき課題であると思いますが、いかがでしょうか。
松林経営戦略局長の答弁では、説明してきたが合意が無いので、通常の人事異動と同様に行うかのような答弁でしたが、想定外の仕事に本人の同意が得られ無ければ仕事の意欲もそがれ、管理者への不信を生み出し管理者の意思とはかけ離れた事態が予想されます。あくまで本人の合意と納得に基づいて行なうべきであり、強制的な人事異動は行なうべきではないと考えるものです。また、十分な教育を受けないと県職員を交番などの第一線に配置して本当に県民の安全が守られるか不安であります。知事はどのように対処されるのかお尋ねをして1回目を終わります。
組織再編ついては、現場に厚くサービスの向上をまさに目的とするという点では一層住民の皆さんから理解がある形で進めていただきたい。
さらに、環境保全研究所の問題では、私は統廃合の問題だけではなくて、確かに優れた面も生まれてきていることは事実であります。しかし、その一方で、今回の誤検出という問題は、優れた部分があるからそれで済まされるという問題はなくて、こういう問題をきちっと検証していくことが大変大事な課題ではないかいうふうに思っておりますし、厳罰、厳しい処分をすることではなくて、組織的な解決策をきちっと作ることが求められているんではないかと思いますのでもう一度お伺いしたい。
それから、警察への派遣については、決して警察に行くことが全く無意味だといっているのではなくて、想定をしていたかどうかと言う点は想定外だった。これは知事の思いではなくて、職員の思い私は言ったところであります。それと同時に、本部長にお尋ねしますが、警察の定数にカウントされるのか、また今後増員についての障害にはならないのかその点についてもお伺いをしたいと、またそういう努力をしても不足していたという段階なら、警察の県職員の派遣もありうると思うが、そういうことを知事いままできちっとやってきたのかどうか、その点について再度お尋ねします。
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