6. 地球温暖化対対策について
それでは、最後の点です。地球温暖化対対策について伺いたいと思います。
長野県地球温暖化対策条例(仮称)要綱では現在24時間営業店や自動販売機に対しても営業や設置の規制をおこなっていく中身になっており、これは極めて大切な意味が含まれているものと考えます。以前の議会や今年の6月議会でも私は不必要な照明が環境におよぼす影響も規制していく意味で、光害防止条例の制定やこれら地球温暖化ガスを減らす意味からもこれへの対策を求めてきました。そこで6月議会で光害のことを取り上げた際に前生環部長は「地球温暖化対策検討会において県のほうから報告し、検討の材料とする」旨の答弁がありましたが、これについてはどうなったのか生環部長に伺いたいと思います。
この光害の問題は地球温暖化対策に有効であると思っているわけでありますけれども、これが24時間営業店や自販機の削減、これだけでは不十分だと思います。
次に現在、地球温暖化が問題されている一方で、県内では大規模小売店の出店や、或いは営業時間の24時間化などの変更の説明会が開催されています。塩尻では先日大店法にもとづく大規模小売店舗の24時間営業化への地域説明会が行われましたが、説明会では夜間の来店者の予測は160人ということで、コスト的に合わないとも思うのですが、これについて現状はどうなっているのか商工部長にお聞きしたいと思います。
【答弁 山極商工部長】
お答えいたします。大規模小売店舗法では店舗面積が1,000平方メートルを超える大規模店舗を設置または変更する場合において、この建物設置者が都道府県に対して届け出を行なうこととしております。県はこの大規模小売店舗の設置または変更による周辺地域への生活環境の悪化を防止する観点から届け出のあった事項について審査をし、また市町村や県の関係機関の意見を聞きながら対応しているところでございます。この周辺環境への影響に対する配慮事項等につきましては、国が定めている指針によりまして交通・騒音・廃棄物・防犯等に関することが示されているところでございます。お尋ねの24時間営業に関しましては特に夜間における店舗や来客車両から発生する騒音に関する配慮、それから深夜において青少年の溜まり場にならないよう防犯上の配慮、駐車場の照明による光の害に関する配慮などが盛り込まれているところでございます。それらによりまして個々に設置者に対して助言を行なっているところでございます。この大規模小売店舗の届出を設置者には周辺住民への説明会の開催が義務付けられておりまして、また届け出事項につきましては4ヶ月間公告縦覧を行ないましてその期間中に住民・市町村等からご意見があった場合には県として24時間営業を行なうことによって生じる影響につきましてこの法律ですとか、あるいは指針に照らしまして周辺地域の生活環境を悪化させるというふうに判断した時にはその旨を設置者に対しまして、計画の見直しや対応策の実施を求め、設置者が対応策などをとらない場合については勧告さらには公表と言った手続きを行なうこととしているところでございます。なおこの店舗面積が1,000平方メートルを超える大規模小売店舗の最近の新設変更等を含めた届け出状況でございますが、平成15年度で123件、平成16年度で152件、本年度17年度はこの11月末現在で105件になっております。そのうちおたずねの24時間営業に関するものにつきましては平成15年度に10件、16年度に10件、本年度は11月末現在で8件となっているところでございます。以上でございます。
ただいまご答弁いただきました。ここで生環部長に伺いますが、地球温暖化対策を考慮すればこのような大型店の24時間化というのはむしろ規制していくべきではないかと思いますが、地球温暖化対策条例の要綱では規制を盛り込んでいこうというすがた見えるんですけど、商工部との対応がまちまちではないかと思いますが、生環部長のお考えを伺いたいと思います。
そして、一昨日は石油の高騰の質問もありました。いずれにしてもエネルギーの転換を図らざるを得なくなってきているのは確かです。そこでこうした時こそペレットストーブやボイラーの普及など化石燃料からバイオマスエネルギーへの転換の加速をはかるべきでだと考えますが、現在、長野県の開発したペレットストーブ・ボイラーの普及状況はどうでしょうか。特に公共施設はもちろん、一般家庭への普及を図られなければ、現在生産されておりますぺレットもダブついてしまうと思います。そこで現在県が開発したストーブは30万円から40万円と高く、県外産のものは15万円台というものからあります。明らかに初期投資が大きく普及のネックとなっています。そこで県は新年度予算で一般家庭への普及策としての補助制度を考えるべきではないかと考えますがこれについて林務部長のお考えをお聞きします。
そして、今年の冬は原油価格の高騰によって暖房への負担増が強いられています。そこで特に子どもたちの学校現場でのペレットの普及計画について教育長に伺いまして質問を終わります。
【答弁 木曽生活環境部長】
地球温暖化対策条例につきましては先ほど申し上げましたとおり、その内容について現在、長野県環境審議会温暖化対策検討会で検討すすめておるところでございます。その検討におきましてはスーパーなどの大規模小売店舗もエネルギー消費量が一定規模以上になると他の事業者と同様、温室効果ガス排出の現状の把握と、それに対する削減計画および実績報告を提出公表する義務を課すこととされております。この削減計画の作成等の義務は一定以上の温室効果ガスを排出するという行為に社会的な責任があるという考えに基づいておりますが、あくまでも事業者の自主的かつ積極的な取り組み、行動を促すためのものということにされております。また、24時間営業につきましては、県が事業者との協定締結に向けて主体的に行動する規定のほか、市町村長などの地域の代表者からの申し出により関係者の意見を聞き事業者の協定締結に向けて努力を払わなければならないとする仕組みも持っていることとしております。検討されております条例の内容にはこれらの他にいろいろな規定が盛られております。県といたしましては、今後多くの皆様方のご理解とご協力をいただき、地球温暖化対策条例の実効が上がるよう務めて参りますと共に、温暖化の条例につきましては県の組織の非常に広い範囲での部局の取り組みも必要ということで商工部をはじめ関係部局と一層の連携を図る中で、地球温暖化対策を推進してまいります。
【答弁 高野林務部長】
信州型ペレットストーブのお尋ねでございますけれども、ペレットストーブにつきましては本年10月21日信州の気候風土に適し、またゼンマイ巻きのペレット供給機能など独自の技術を持ちます3機種につきまして、信州型ペレットストーブとして認定したところであり、お蔭さまをもちまして評判は上々ということでございます。この普及状況についてでございますけれども当初予算や9月の補正を含めまして森のエネルギー推進事業により信州型ペレットストーブ227台を導入しており、信州型を含めました今年度末の県内の導入台数はペレットストーブが461台それからペレットボイラーが23台という状況でございます。 次に一般家庭への補助制度についてでございますが、今年度からNPO法人等が事業主体となりまして、一般家庭や会社あるいは事務所などにペレットストーブを普及対象として設置した場合には事業主体でありますNPO法人に対して2分の1の補助をするという事業がございます。これによりまして今年度、一般家庭や会社に178台の導入を行なっているところでございます。議員ご指摘のとおり原油高はある意味追い風でございますので、来年度におきましても森のエネルギー推進事業によりましてNPOと連携いたしまして、今後とも一般家庭への普及を積極的に図ってまいりたいと考えております。
【答弁 丸山教育長】
ペットストーブ、ボイラーの学校への導入についてのおたずねでございます。ペレットボイラーにつきましては稲荷山養護学校へ導入していく計画がございます。そしてまたペレットストーブの導入につきましては、燃料の供給等の問題もございますので、林務部と調整をいたしながら検討してまいりたいとそのように思います。
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