3.諏訪湖の内水対策について
次に土木部長に諏訪湖の内水災害について伺います。
過日の豪雨災害で諏訪湖周辺では、諏訪市を中心に2500戸におよぶ浸水被害がおこりました。諏訪湖の計画高水位は2、2メートルですが、最高水位は2、33メートルに上昇し、最大流入量は毎秒733トン、放流量は過去最大の413トンでしたが、58年以来の大災害となりました。繰り返される内水災害の解消は諏訪市民の悲願です。そこで、土木部長に伺います。今回の諏訪湖周辺の内水災害の原因は何ですか。
また、今回、内水災害防止のためということで、総額176億円で激甚災害特別事業と災害復旧助成事業が国によって採択され、釜口水門で430トン放流が可能になると伺いました。
事業が完成すれば今回並みの諏訪湖周辺の内水災害の被害防止のために対応ができるのかどうか伺います。
今、部長から答弁をいただきましたが、これで今回規模の内水災害が回避できるかといえば、保障はありません。先ほど計画洪水位以下に抑えるとおっしゃいましたけれども、計画洪水位は2.5メートルあります。そういうなかで諏訪湖の放流量が洪水位との関係で決められているわけですけども、水位が1.29メートル以下だと230トン放流、1.56メートルですと300トン放流、1.92メートルで300トン放流、2.2メートルで400トン放流ということをやっておられます。今度改修すれば430トンの放流ができるということでありますが、諏訪市の内水災害は、水位が1、6メートルになった時に起こるということは、県も自分達の資料の中で明らかにしていることでありますし、諏訪市の住民もそのようにいっています。
ですから釜口水門の操作規則を変えなければ、お金をかけて放流量を増やしていっても諏訪市の内水災害は解消できないと思いますがいかがですか。
100分の1確率、つまり600トン放流ができる天竜川の河川改修が、完成するまでには膨大なお金もかかりますし、非常に時間もかかります。そのようななかで今できることがあるわけで、例えば操作規則の第11条この部分のただし書きがありますけど、気象、水象、その他の状況に特に必要があると認められる時には従来の操作規則の限りではないといっております。しかも下流の大洪水になって困るという規定ではなく、400トンまでできることになっているわけですから、私はそれをぜひやって諏訪市の長年の内水災害に苦しむみなさんに対して応えていってほしい、そのことを申し上げたいと思います。
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