オスプレイの飛行訓練に関する意見書について賛成の討論を行います。
日本共産党県議団も同趣旨の意見書の提出を用意しておりましたが、自由民主党県議団の提案を歓迎し取り下げさせて頂きました。若干の補足意見を述べさせて頂きます。
オスプレイは重大事故が相次で、07年にはアフガニスタンで、10年にはモロッコで、今年はフロリダで墜落事故、さらに重大事故を回避するための緊急着陸が今年の4月にも9月にも相次いでおり、今ネット上では未亡人製造機との投稿が飛び交っています。
米軍関係者の中からも欠陥を指摘する意見も報道されています。こうした中で、米国のハワイ州では神殿遺跡などの考古学資源の破壊が危惧されるとして訓練飛行を中止、ニューメキシコ州では希少動物や原住民の生活が脅かされると飛行訓練が中止されました。日本人は遺跡や希少動物以下というのでしょうか。
日本の航空法では飛行中にエンジンが停止した際、回転翼を風力で動かして安全に着陸する (オートローテーション)機能のない機種の飛行は禁止されている。こうした日本の法律さえ無視され国の主権すら守られない、オスプレイの配備も訓練も許されるものではありません。日米間の約束である人家の密集地や学校の上空などは飛行しないという約束も、いとも簡単に反故にされ岩国で訓練が始まり、市民の怒りはさらに広がっています。こうしたなかで安全性すら無視した訓練は断じて許されるものではありません。沖縄では県議会全会派、県市長会などの呼びかけによって、9月9日にはオスプレイ配備に反対する県民集会が開かれ、過去最大規模の101.000人が参加、オール沖縄で配備反対の声が広がっています。
米国では到底認められない人口密集地の上空を日本では我が物顔での超低空の飛行訓練は到底許されるものではありません。沖縄や岩国の悲痛な叫びに応え、安全が保障されないオスプレイの配備も訓練も直ちに中止を求めて賛成の討論と致します。
以上