日本共産党長野県会議員団

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活動報告

農政林務委員会県外視察①(熊本県)

2022.10.27
 毛利議員が農政林務委員会の県外視察(10/26~10/28)へ。
 26日は熊本県農業研究センターにお邪魔しました。
収穫量全国3位のイチゴ栽培で熊本県が開発した「ゆうべに」を1〜2月の収穫果数を増やすために炭酸ガスを施用することで20%収量が増えている研究を伺いました。
「あと35日遅くくれば試食できたのですが」と場長さんはおっしゃっておられましたが、合志市の広い研究所ではイチゴだけで12棟のビニールハウスがありました。
長野県内でもイチゴ栽培農家があるので参考にできるといいなと思いました。
 27日はまず、八代市の(株)トマトカンパニーへ。熊本県のトマト生産量は日本一ですが、大規模な施設園芸をICTを駆使して若い経営者が30人ちかい従業員を雇い行っている会社です。
「植物も人間とおなじで温度、養分などを状態にあったやり方で育てることが、収量をあげるコツ」と言っておられた言葉が印象に残りました。
独学で研究されていたようですが、経験と勘でやっていることに限界を感じ、オランダでも学ばれたそうです。
「施設園芸はお金がかかりませんか」ときくと「若い人は、はまればのめり込みます」と返してくれました。
光合成をすすめるために炭酸ガスを送る装置もありました。コストコやイオンと契約し納品しているとのこと。年間の売り上げは4億円。
 林野庁のモデル事業の指定を受け、川上から川下までの合意形成のもとに安定供給を実現させ、需要の拡大を通じ、林業・木材産業の振興を図っている木材加工事業の(株)くまもと製材を視察。
総事業費27億弱で当初は「協同組合くまもと製材」として営業していたようですが、平成19年から5年の創業を経てさらなる発展のため株式会社に組織がえ。
年間、杉を中心に10万立法メートルの原木消費をしているそうです。
生産品目は中小事業者との競合を避け柱、桁はやらずに間柱、ラミナ、胴縁など。
社長さんは川上が大事で山を造るには生産林と環境林に分けて、どんな山にするかのビジョンを持つことや安定供給が大事、ウッドショックを経験し、国産材こそが安定供給できると強調され、いくら材を造っても使われなければ意味がない、川下対策が大事と思っていた私は発想が逆だったことに目から鱗でした。バーク材、チップ、おが粉などすべてバイオマスの発電や製紙、牛のねどこなどにつかわれていて環境にやさしい製材業者でもありました。

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