台風19号千曲川災害検証シンポジウム
- 2020.02.16
長野市の東部文化ホールで党県議団・長野市議団主催で、「台風19号千曲川災害検証シンポジウム」が開催しました。会場いっぱいの300人を超える方にご参加いただきました。 和田あき子議員と山口のりひさ議員があいさつをし、国土交通委員、災害対策特別委員でもある武田良介参院議員もあいさつしました。 パネラーの新潟大学名誉教授の大熊孝さん、全国水源連の嶋津暉之さん、国土問題研究会の上野鉄夫さんのそれぞれから、今回の千曲川の水位の異常上昇の一因はここ数年間の土砂堆積による河床の上昇にあるのではないか、河床浚渫などで十分な流下能力が確保されていれば、同様の雨が降っても、ここまでの越水はしなかったのではないかという問題提起がありました。 また、嶋津氏からは、かつて建設省が実験結果を踏まえて確立し、推奨した「越水しても決壊しにくい堤防の工法」――耐越水堤防(フロンティア堤防、アーマーレビー)がわずか3年間で方針転換された経過が報告され、今後進めるべき治水対策として、河川予算はダム事業でなく河川改修にまわすこと、河床の浚渫を周期的に行い、河床上昇を抑制すること、安価な耐越水堤防工法で堤防を強化し壊滅的な被害を与える破堤を防ぐことの提案がありました。 国土研の上野先生からは、3日間の現地調査の結果も踏まえ、現在検討されている千曲川の復旧計画に、より具体的で効果的な提案をしていくことの重要性が強調されました。 29日には、第2弾のシンポジウムを篠ノ井のグリーン・パレスで1時半より開催します。住民の立場で、今回の災害を検証し、安心して住み続けられる地域の復興のために生かしていきたいと思います。
19号災害検証シンポジウム第2弾篠ノ井お知らせ.pdf
※コロナウイルス感染予防のため、中止しました。