日本共産党長野県会議員団

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活動報告

神城断層地震の災害対策について申し入れ

2015.01.21

11月22日に発生した神城断層地震の災害対策について、日本共産党県議団は以下の通り、県に申し入れを行いました。原山企画振興部長、奥村建設部長が応対しました。

2015年1月21日

長野県知事

阿 部 守 一 様

日本共産党県議団

団長 石 坂 千 穂

神城断層地震の災害対策についての申入れ

昨年11月22日に起きた神城断層地震に対して、県として現地機関や関係自治体と連携し対策と緊急の補正予算を計上をされたことに敬意を表します。

 地震発生後、関係自治体では独自の被災者支援を実施しており、県としても以下の項目について支援の拡充を願うものです。

1、被災者の生活再建の一助として、被災者生活再建支援制度がありますが、住宅の全壊・半壊が対象であり、一部損壊の住宅には適応されないため、大町市・長野市などでは一部損壊の世帯に自治体独自で見舞金等の支給を実施することとなりました。県として統一した制度の検討をしていただきたい。

2、今回の地震によって宅地の地割れ、擁壁の損傷などの被害調査として「被災宅地危険度判定」を関係自治体が実施し、県も大町市、白馬村、小谷村、小川村からの要請にこたえ被害調査を実施しました。自治体によっては土木建築の技術職員が不足しているため宅地危険度判定が、独自に行えない状況があります。県として技術職員の派遣はもとより、職員の養成を支援してください。

3、被災宅地危険度判定の結果、宅地の地割れや沈下など危険や要注意の状態が判明し、関係自治体では宅地の修復に対し、独自に工事費に対しての補助をおこなうこととしています。これらの自治体に対し、県としても支援をしていただいきたい。さらに、国に対して、支援を求めていただきたい。

以上

11月25日、知事に対して予算要望を行いました

2014.11.27

 日本共産党県議団は、日本共産党県委員会と共同で、11月25日、阿部知事に対して2015年度の予算要望を行いました。

 冒頭、県北部で発生した「神城(かみしろ)断層地震」について緊急要望書を提出。県委員会の山口のりひさ書記長が、「地震の翌23日に現地に入ってつかんだ、切実な実態と住民の声をふまえたもの」として、4項目の要望を行いました。

 知事は、「避難所の環境を良くする手立てをとり、旅館やホテルの活用も考える」など、市町村と連携を取って支援を進める旨答えました。

 来年度予算について、重点12項目、個別199項目を要望しました。

 石坂ちほ県議団長は、環境と生活の破壊が明らかで県民の不安が増しているリニア中央新幹線について建設の認可撤回を国に求めること、市町村がJR東海に求めている協定書締結や補償について県が間にたって責任をもって進めることなど、「県民の切実な願いを最優先する予算編成を」と求めました。

 予算要望の重点項目は以下のとおりです。

9月定例県議会を前に各団体と懇談をおこないました

2014.09.25

 9月25日より始まる9月定例県議会を前に、新日本婦人の会長野県本部(新婦人)、県教職員組合(県教組)・県高等学校教職員組合(高教組)、県社会保険推進協議会(社保協)、県労働組合連合会(県労連)などの各団体の皆さんと懇談をおこない、ご意見をうかがいました。

 また、請願陳情のため県議会に来庁された、NPO法人ポプラの会(精神障がい者団体)、県短期大学六鈴会(同窓会)、秘密保護法やだネット長野、県平和委員会などの皆さんに県議団控室を訪問いただきました。

県民医連との懇談をおこないました

2014.09.17

 9月16日、日本共産党県議団は、長野県民主医療機関連合会(県民医連)との懇談をおこないました。

 懇談冒頭のあいさつで、石坂県議団長が、阿部県政2期目が議会与党に振り回される県政となる可能性や、福祉医療費の問題ではますます県民の声とかみあわなくなってきていることを報告し、来春の県議選の重要性を指摘しました。県民医連からは、岩須事務局長より、介護医療と福祉医療費の問題が中心テーマであることが示され、各担当者より、現状の報告がありました。

 懇談では、安倍政権の介護制度改悪の中で、制度そのものが崩されて国民が介護サービスを受けられなくなってきている現状が指摘され、地域での運動づくりが必要であることが提起されたほか、安価で入所できる特別擁護老人ホームの建設を促進するなど「住まいの保障」が必要であることが述べられました。また、福祉医療費の問題では、現実にお金が払えないから病院にいけないという事態が生じていることが報告され、子ども・障がい者の医療費窓口無料化について「ここで引いてはダメ。根拠をもって挑んでいくべきだ」と、運動強化の方向性が示されました。

浅川ダム現地調査をおこないました

2014.09.17

 9月12日、浅川ダム工事現場の現地調査をおこないました。

 浅川ダム現場事務所に集合し、最初にダムの天端(ダムの一番高い部分)を視察。さらに、ダムの下流面下部に降りて、常用洪水吐(洪水調節のために設けられた放流設備)の視察をおこないました。

 県議団はこの後、浅川内水対策事業として建設が予定されている、浅川排水機場増設予定地も視察しました。

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現在の浅川ダム


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ダムの最上部にて


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浅川ダム下部の常用洪水吐


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常用洪水吐の内部にて


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浅川排水機場増設予定地にて

リニア中央新幹線現地調査をおこないました

2014.09.10

 9月3日より5日までの3日間、日本共産党国会議員団リニア中央新幹線問題プロジェクトチーム(事務局長 辰巳孝太郎参院議員)と日本共産党県議団が合同で、リニア中央新幹線県内区間の現地調査(中川村、大鹿村、豊丘村、喬木村、飯田市、阿智村、南木曽町)をおこないました。現地調査には県議団の顧問として野口俊邦さんや関係市町村議員の皆さんらも参加し、総勢で20人を超える調査団になりました。また、地元の皆さんにも多数お集まりいただき、お話をうかがうことが出来ました。

 

【1日目】

 1日目は、中川村、大鹿村役場にて各村内の状況について説明を受けるとともに、非常口トンネルから排出される残土の運搬トラックの通行が見込まれる県道沿線や大規模変電所予定地、絶滅危惧種に指定されているブッポウソウの営巣地周辺などの現場を視察しました。

 中川村の河崎誠副村長は、県道にトラックと普通車のすれ違いが不可能な狭隘な箇所が38ヵ所も存在すること、JR東海から環境問題についての説明会さえ開かれていないことを指摘し、村が環境を守るための協定を求めても強く拒絶するなど「工事実施ありき」のJR東海の姿勢に反発しました。

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 大鹿村では柳島貞康村長自ら大規模変電施設予定地などを案内、1日1700台を超える数のトラックが約10年にもわたり生活道路を通行することによる生活環境破壊や大規模変電所などによる「日本でもっとも美しい村」の景観への影響などに対して誠実に対応しようとしないJR東海への怒りを示しました。

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【2日目】

 2日目は、まず豊丘村役場にて説明を受けた後、地下水利用の状況等を視察。生活用水の水枯れの心配が報告されました。

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 次の喬木村では、リニア駅予定地が見渡せる夕日が丘公園にて役場、住民の皆さんと合流。豊丘村とは反対にトンネル掘削による過剰な排水の影響で、土石流災害などを引き起こす危険があり、不安の声が続出しました。

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 午後からは、下伊那地方事務所にて、安藤嘉夫県リニア推進担当部長より説明があり、リニアが場所によっては地上40メートルもの高架を通過することによる日照権問題について地元自治体と共同して対応する考えであること、県や地元自治体が環境保全協定を求めていることに対してJR東海が非常に嫌がっていること、トンネル工事に伴う排出土の処理の現在の見込み、建設用地の取得については県が委託を受けて代行する可能性があるが状況によっては委託を受けない選択肢もあること、環境保全が確実におこなわれるよう関係各県と連携していくこと等が示されました。安藤部長は県の担当の名称は「リニア推進室」であるが、当然さまざまな問題の相談窓口として対処していくことも明言しました。

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 リニア新駅予定地のある飯田市上郷・北条地区では、

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 阿智村役場に異動の途中、役場の裏手にある満蒙開拓平和記念館を訪れました。

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 阿智村清内路地区

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 夜は、県内関係市町村議の皆さんと

【3日目】

 3日目は、阿智村昼神温泉を出発して、南木曽町へ。清内路トンネルの近くにある「清内路健康の森」にて、南木曽町の皆さんと合流。南木曽町に隣接し、リニア新駅・車両基地が予定されている岐阜県中津川市の皆さんも駆けつけられました。

 

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 南木曽町

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7月の土石流災害の被害を受けた地域を対岸から視察。南木曽町役場のすぐそば

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南木曽町役場にて宮川忠光町長より説明を受けました。

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 県議団は、

 この後、国会議員団プロジェクトチームは中津川市に向かいました。

 なお、この間の調査を受けて、国会議員団プロジェクトチームは9月9日に国土交通大臣に対して、リニア中央新幹線工事実施計画を認可しないことを求めて申し入れをおこないました。 (申し入れ書はこちらをご参照ください)

9月議会前知事申し入れをおこないました

2014.09.09

 共産党県議団は、9月25日から開かれる9月定例県議会を前に、知事に対して申し入れをおこないました。

 まず冒頭、石坂議員が知事に対し、「議会対策重視のあまり、県民の声がおろそかにならないよう」強く求めました。

 次に、最近の豪雨災害対策の問題として、県全域が国土交通省の新レーダー「エックスレイン」の配置外になっている点について両角議員が改善を求め、県は引き続き国に改善を要望していくことを約束しました。

 子ども・障害者の医療費窓口無料化問題では、県の対応が他県と比較して遅れているとの藤岡議員の指摘に対し、知事は市町村が独自におこなっている中高生の医療費無料の施策に言及し、「私の認識は違う。県の施策は他県と比べて進んでいる」「(窓口無料化は)知事が決められることではない」と、これまでの主張を繰り返しました。石坂議員は、「県の支援が前進すれば、これまで実施できなかった市町村もできるようになる」と、知事に決断を迫りました。

 小林議員はリニア中央新幹線について、JR東海が関係自治体への説明や環境保全協定を結ぶことに非常に消極的であることを踏まえ、国とJR東海に関係地域住民の合意のない計画は見直すよう県が求めていくことを要望しました。小林議員は「民間企業がやることに対して知事が本部長になって推進する」姿勢を質しましたが、知事はリニア中央新幹線を「県の発展に結び付けていかなければならない」と応えました。

 子どもの性被害防止に特化した条例制定については、和田議員が長野県が全国で唯一、条例に頼らず県民運動で青少年保護育成をしてきたことを踏まえて、広く県民の意見を聞き、慎重に行うよう求めましたが、知事は「条例制定ありきではない」と述べつつも、条例制定の必要性を強調しました。

 さらに、総合教育会議については、高村議員が教育の中立性が損なわれる危惧があることを指摘して、性急な設置をしないよう求めましたが、知事は、「教育委員会の皆さんと一緒に考えていく」と述べ、知事が教育行政に関与することを当然視する見解を示しました。

 申し入れ書の全文は以下のとおりです。

2014年9月9日

長野県知事 阿部 守一様

日本共産党県議団

団長 石坂 千穂

9月議会に対する申し入れ

1、オール与党化の県政と言われるなかで、県民目線の県政を貫いてください。

 県民の不利益になる国政の動きには、県民の立場に立ってしっかり意思表示をしてください。

2、南木曽町での土石流をはじめ、時間雨量が50ミリを超え100ミリに達するような異常な豪雨による災害が全国的に頻発していることを踏まえて、改めて避難のあり方を検討してください。また、国土交通省が配置した新レーダー「エックスレイン」から長野県が抜けていることへの改善など、必要な処置を国に求めてください。

3、福祉医療の窓口無料化を実施してください。福祉医療制度の拡充については、市町村との検討にとどまらず、福祉医療を利用する当事者を含めた検討の場を設けてください。

4、JR東海が国土交通省に提出したリニア中央新幹線工事実施計画には、長野県が知事意見書で求めた作業用坑口の削減などについて反映されておらず、自然環境や住民の生活環境保全が危惧されます。

 再度県として、国とJR東海に対し、関係地域住民の合意のない計画は見直すよう求めてください。県の担当部署は「推進振興室」ではなく「対策室」に変更して対応してください。

5、子どもの性被害防止に特化した条例制定については、条例制定ありきではなく広く県民の意見を聞き、慎重に行ってください。また、長野県が全国で唯一、条例に頼らず県民運動で青少年保護育成をしてきたことを踏まえて、県民運動の再構築をしてください。

6、教育行政に首長が関与することで、教育の中立性が担保できるか危惧されます。地方教育行政法改正に伴う「総合教育会議」の設置を性急に行わないでください。

以上

6月定例県議会で提案した議案(意見書)

2014.08.12

 6月定例議会で日本共産党県議団が提案した議案(意見書)は以下のとおりです。いずれの議案も賛成少数により否決されました。なお、議案の内容については議案名をクリックしてください。

TPP協定交渉からの撤退を求める意見書案(否決)

社会保障施策の抜本的な見直しを求める意見書案(否決)

※上記議案については高村京子議員の提案説明があります。

教育委員会制度改革の中止を求める意見書案(否決)

※上記議案は県教職員組合の請願を取り入れて日本共産党県議団が提案したものです。

労働法制の改正に反対する意見書案(否決)

◎2014年6月定例議会に提案された議案(意見書案)に対する各会派の対応は以下のとおりです。
2014年6月定例会意見書案採決状況(他会派提案の意見書案を含みます)

南木曽町豪雨災害被害現地調査

2014.07.14

 7月9日に起きた南木曽町の土石流災害の緊急被害調査を12日におこないました。調査には井上哲士参議院議員他が参加し、県議団からは両角友成県議が加わりました。

生健会が生活保護などについて長野県に申し入れ

2014.07.07

 長野県生活と健康を守る会連合会(県生連)のみなさんが、生活保護、猛暑日対策などについて、長野県に対し要望を申し入れしました。申し入れには県からは眞鍋健康福祉部長、小口地域福祉課長らが応対をし、県議団からも石坂ちほ議員が同席をしました。

 申し入れ内容としては、福祉事務所での相談者に対する窓口対応の改善や、実態にあっていない国の生活保護基準を見直すよう県として国に要望をすること、仕事や通院のための車の保有条件を緩和すること、猛暑対策として夏季見舞金の支給やクーラー設置・修繕費用の支給を求めるなど切実な要求ばかりです。

 具体的な実例として、窓口で「自業自得」であるとか「今日は忙しいから帰れ」などと言葉の暴力があった例や、就職し生活再建を目指す生活保護受給者に対し、通勤には使えない路線バスが日に2本あることを理由に通勤用の自動車の保有を認めない例など、生活困窮者の最後のセーフティネットとして十分に受けとめられていない例も報告されました。

 県は、広報の充実や、不適切な窓口対応がなくなるよう指導していくことなどを約束し、国の生活保護基準切り下げの影響が生じないよう配慮していく旨の回答もありましたが、一方で、クーラー設置には、貸付基準が厳しく、結局返済しなければならない社会福祉資金の貸付での対応を求めたり、国の基準で審査がおこなわれている生活保護について、実態にあっていない国の基準の改善を求めていくための実態調査はおこなわないと言明するなど、県民の生活を守りぬくという姿勢の弱さが露呈しました。

 県議団では、引き続き県民の生活を守るため、県生健会の皆さんたちと共同し、生活支援施策の充実を求めていきます。

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県教育委員会と懇談をおこないました

2014.06.17

 6月16日、県教育委員会との懇談をおこないました。懇談には県議団から石坂、小林、高村、和田及び両角の各議員が参加しました。

 懇談にあたっては県議団から以下の要望を提出しました。

1.匿名による教員評価制度と全国学力テスト結果の公表は、県民から多くの不安と反対の意見が上がっています。本来の教育のあり方から程遠いものであり、県議団は中止を求めています。ご意見をお聞かせください。

2.教育の環境整備についての要望

学校の耐震化に留まらず、改修を促進してください。

3.教職員の処遇改善の要望

① 正規教職員の比率を高めてください。

② 非正規教職員の雇用中断中の年金・社会保険の扱いについて、厚労省通知を生かして改善してください。

③ 過労死ラインを越える長時間勤務の実態把握と、その改善を図ってください。

④ 専科教員を充実してください。

4.特別支援学校の充実についての要望

① 定員を大幅に上回っている児童生徒の教育環境を整えるために、学校の新設を含め、校舎の増改築など早期に対応をしてください。

② 標準法との乖離を是正するため、教職員の増員を更に前倒しで実施してください。

5.性被害から児童生徒を守るため、改めて「生と性」を考える性教育を重視してください。

 上記の県議団からの要望に対し、主に伊藤学司教育長が答弁をおこない、意見交換しました。

 1項の匿名性の教員評価制度について、教育長は「授業評価などは従来からやっている。懸念も承知しているが、高校については今年度から実施する」としました。

 学校や授業の改善のためと言うが、従来の方法をなぜ変える必要があるのか不明確です。和田議員は、知事が「現在の評価制度では(先生の評価が)皆同じになることが問題」と発言していることに触れ「先生を比べることが本来の教育だろうか?」と指摘。また、石坂議員からは「先生への評価が直接授業をした先生の手に渡る前に、公聴など管理職の手に渡る。それで信頼関係を築けるのか?違和感がある。私たちは中止を求める」と発言しました。

 子どもと保護者と学校の信頼関係の上に築いていく本来の教育のあり方に照らして、民間企業をまねた長野県の教員評価制度(匿名での評価は全国で初めて)について、県民的な議論をしていく必要があります。

 全国学力テストについて、教育長は、公表は市町村教委で決めると答えましたが、阿部知事は「全国一律公表が望ましい」と積極的発言をしており「そのためにも責任と権限を一致させる教育委員会改革が必要」との姿勢です。

 4項の特別支援学校の充実について小林議員は「2時間かけてのバス通学など、障がいを持った人が一番過酷な条件で通学をしている。子どもが通学できる範囲に学校をつくるべきであり、分教室やプレハブ校舎など、異常な状態が続いている。(特別支援学校を)新設すべき」と迫りました。

 教育長は、教員数については4年間で80人を増やし、その後も検討するとしましたが、校舎の新設・増設については答えず「プレハブは古いものが問題」と発言し、根本的にプレハブ校舎を解消する考えがないことがわかりました。

緊急!浅川ダムシンポジウムを開催しました

2014.06.17

 6月14日、長野市の檀田地区センターにて「緊急!浅川ダムシンポジウム」を開催し、改めて県が進める無駄で危険なダム建設の実態を明らかにしました。

 石坂ちほ県議団長は挨拶の中で、田中知事時代に設けられ長野県知事候補の野口俊邦氏が委員長であった「公共事業評価監視委員会」の提言や県民の運動により、県営の8つのダム計画が中止される中、利権がらみで生き残った浅川ダム計画が、阿部守一知事の「確認」により建設が強行されてきた経過を明らかにしました。

P1060194.JPG また和田あき子議員は、必要のないダムを造った熊本県の違法性を認める住民運動実質的勝利の判決があった熊本県営路木ダムについて、5月に県議団がおこなった現地調査の報告をおこないました。

 ダムの建設中止を求める浅川ダム裁判は、5月から10人の証人に対して尋問がおこなわれ、県のずさんなダム計画が次々と明らかになっています。

 原告証人の高村裕さんは「県は降雨量・流量とも実際の観測データに基づかないダムありきの数値を使っている」と述べ、弁護団の山崎泰正弁護士は「危険性については、活断層の存在や脆弱地盤、穴あきダムの穴詰まりなどが明らかになり、必要性についても、県が只一P1060182.JPGヶ所堤防から水が溢れるとする箇所も、溢れない事を証明した」と報告。大門嗣二弁護団長は「流量もでたらめ、被害の大きさやダムの効果もごまかしです。科学と民主主義に立った判決がもとめられます」と述べました。

 原告団長の花岡邦明さんは、8月に結審が予定され、本年度内にも予想されるP1060217.JPG判決に向け、公正な判決を求める署名活動をおこなうとして、協力を呼びかけました。100人を超えた参加者からは、「無駄な公共事業より身近な治水の解決を」「浅川ダム問題は8月の知事選挙の大きな争点だ。急いで県民に知らせる必要がある」などの発言が相次ぎました。

 小林伸陽、高村京子、両角友成、藤岡義英の各議員からも発言があり、浅川ダムをはじめとする無駄な公共事業を進める阿部県政と対峙することを確認しました。

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屋代高校・付属中学校、長野県人権啓発センター他現地調査

2014.06.04

6月4日、千曲市にある長野県屋代高校・付属中学校、長野県地方税滞納整理機構、長野県人権啓発センターの現地調査をおこないました。

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6月議会前知事申し入れをおこないました

2014.06.03

 6月19日から開かれる6月県議会を前に、知事に対して申し入れをおこないました。

 申し入れ内容は以下のとおりです。

2014年6月3日

長野県知事 阿部 守一様

日本共産党県議団
  団長 石坂 千穂

6月県議会に対する申入れ

1.長野県の福祉医療制度は、全国に比べ後進県と言わざるを得ません。子育て支援が実感できる福祉医療制度の確実な前進、充実を図ってください。

2.県内で採取された山菜から基準を超える放射性セシウムが検出され、県民に不安が広がっています。出荷制限の指示は市町村単位であるが、県として検査体制を強化するとともに、情報把握と公表に務めてください。

3.匿名による教員評価制度と全国学力テストの公表は、県民から多くの不安と反対の意見が上がっています。本来の教育のあり方から程遠いものであり、中止を求めてください。

4. 浅川ダムの2月県議会での12億7500万円の工事契約変更に伴う予算の増額は、脆弱な地質、地滑り地に建設したことによるものであり、工事を中止し、十分な調査をしてください。

5.円安、原油高による石油製品をはじめ原材料の高騰による影響調査と対策を図ってください。

6.豪雪被害に対して農水省が状況に応じて充実させた支援対策について、県内への徹底をし、必要な予算を計上してください。

7.生活保護基準「見直し」の影響が様々な制度の利用者に影響が及ばない様、国に支援を求めてください。また県は、各種制度への「見直し」基準の適用を止めてください。

8.リニア中央新幹線に対する知事意見書が、十分に環境影響評価に反映されるよう、国およびJR東海に働きかけてください。

9.PED(豚流行性下痢)の対策に万全を期してください。被害農家への支援を行ってください。

以上

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熊本県営路木ダム現地調査

2014.05.23

 5月19日、熊本県天草市にある熊本県営路木ダムの現地調査をおこないました。路木ダムについては、ダム建設に反対する地元住民より県が公金支出をすることの差し止めを求める住民訴訟が提起され、今年2月28日に住民勝訴(※)の判決がありました。

 19日朝から熊本県庁にて松岡徹熊本県議より路木ダムについてレクチャーを受け、午後3時半より路木ダム現地である天草市河浦町にお伺いし、中山健二元天草市議他ダム建設反対の住民運動団体の皆さんと交流。その後、実際に路木ダムにまでいって現地視察をおこないました。

 路木ダム建設計画に当たっては、ダム建設の大前提となる過去の洪水被害について、全く存在しない過去の被害事実を根拠にして県が整備計画を作成。判決で「『架空の』洪水被害の発生及び被害状況について度々言及されており、『実際の』過去の洪水被害状況が全く考慮されていない」と厳しく断罪されました。計画書に添付されていた被害状況写真まで全然違う地域の写真が使われていた始末で、判決は治水のためにダムを建設する必要性を認めず、ダム建設に関わる公金支出を違法とし、判決確定以降の公金支出差し止めを命じました。

 現在、熊本県は判決に対して控訴をしており、高等裁判所の裁判が控えていますが、運動団体の皆さんは創意工夫をして幅広い活動を積極的に進められています。本県でも現在浅川ダム裁判が大詰めを迎えていますが、運動の進め方など大いに参考になるものでした。

 路木ダムの現地調査の詳細については、6月14日(土)午後2時より檀田地区センターにて開催する「緊急!浅川ダムシンポジウム」(県議団主催)でもご報告したいと思います。

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※判決では、ダム建設事業に関する公金支出のうち、判決の確定日以降に支払い義務の生じたものを除く部分の公金支出を禁止しました。実際にはダム建設工事がほぼ終了しており、また県が控訴をしたため公金支出差し止めの効力は生じていませんが、ダム建設事業を裁判所が違法と判断した点で画期的な内容を有しています。

真庭バイオマスタウン構想現地調査

2014.05.22

5月13日、岡山県真庭市の「バイオマス(生物由来資源)タウン構想」現地調査をおこないました。

真庭は古くから中国山地の木材集積基地となっていた地域であり、林業・製材業で知られてきました。現在では集成材の一大産地でもあります。長野県でも「まちおこし」や再生可能エネルギー開発のため、森林資源を活用したバイオマス発電所建設が複数計画されていますが、真庭では現在大規模な木質バイオマス発電所の建設が進行しており、すでに原料供給施設も稼動しています。
最初に真庭市役所バイオマス政策課職員より構想の概要について説明を受けたあと、1984年より工場内バイオマス発電を開始し、原料となる木質ペレット(固形燃料)も生産している木材メーカーの工場を視察。さらに、原料となる木材チップ(間伐材、倒木材等を乾燥・破砕加工したもの)の加工集積基地を視察しました。

構想の特徴は、近年のブーム的な取り組みではなく、森林管理や木材加工の副次的事業として数十年来取り組まれてきた副産物の活用を、林業従事者、製材業者、農業者、観光業者その他幅広い分野の民間事業者及び行政が、それぞれの立場から必要な事業として連携して推し進めてきたという「地に足がついた」取り組みである点です。今回の調査も、増加しているバイオマス事業の見学を手軽かつ合理的に実施できるよう、関係者の要望に基づき真庭観光連盟が企画・事業化したコースツアーを利用しておこないました。

真庭市役所では、庁舎のいたる所で地元産木材が使用されているほか、庁舎に設置された太陽光パネルや付属エネルギー棟内のバイオマスボイラで生成されたエネルギーを積極的に利用しています。また、2015年4月には前述の大規模バイオマス発電所が運転を開始する予定です。

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子ども・障がい者等の医療費窓口無料化を求める署名を阿部知事に提出

2014.05.22

 福祉医療給付制度の改善をすすめる会(和田浩会長。以下「すすめる会」)は20日、阿部守一県知事に対し福祉医療(子どもや障がい者など対象)の窓口無料化を求める要請署名約7万4000人分を提出し、懇談しました。藤岡義英県議も同席し、「(窓口無料化を)決断すべき」と発言。「すすめる会」とは別に集めた党独自の署名を知事に手渡しました。

 すすめる会の和田会長(健和会病院小児科医師)は、阿部知事に要請署名を手渡し「署名が7万3947人分寄せられています。一旦窓口で支払いができず、病院にかかれない子どもがいます。お金の心配なしにかかれる、安心して子育てできるための優先順位の高い課題だと思います。ぜひ実現していただきたい」とあいさつしました。

 署名を集めるために努力した母親や、呼吸器をつけた障がい児を移動ベッドに乗せて参加した母親らが、窓口無料化を求める切実な訴えをおこないました。

 阿部知事は、母親が他県から転入した人が「長野県は窓口無料でなくておかしい」といっていることを紹介すると、話の途中で割り込み「飛びぬけておかしいと思わない。課題はあると思っているが、事実関係を共有したうえでないといけない。長野県は対象年齢が広く市町村もがんばっている」などとのべました。さらに、市町村が高校卒業まで無料化の対象にしている努力(※)に対し「東京より(対象が)広い。そこまでやっている県はそんなにない」と、そこまで県が補助しているかのようなまやかしの発言をおこないました。

結論的には「市町村の意向におかまいなしにできない。市町村とはしっかり話していかないといけない」とのべ、窓口無料化に対し後ろ向きの立場に終始しました。

 8月の知事選挙では、窓口無料化の是非が争点のひとつに浮上しています。

※長野県としては、外来が小学校入学前、入院は小学校3年生まで市町村と共同で、かかった医療費の半額を補助していますが、それ以上の市町村が独自に無料化を上積み実施している部分については、市町村が単独で医療費を負担しています。また、自動償還払いで一旦窓口で医療費を払い、2か月後に申請すれば500円の自己負担分が差し引かれた上で口座に振り込まれる制度となっているため、支払い方法の改善が急がれています。

鳥取県「子育て王国とっとり条例」現地調査

2014.05.22

 5月14日、鳥取県の「子育て王国とっとり条例」現地調査をおこないました。

 朝9時前に鳥取県庁にお伺いし、鳥取県福祉健康部子育て王国推進局子育て応援課の池上課長ら担当課の皆さんより説明を受けました。

 鳥取県では、1.全ての子どもおよび子どもを産み、育てるものが最良の支援を受けられること、2.適切な役割分担と連携協力、3.個人の価値観が十分に尊重されること、4.地域の特性を十分に生かすことを基本的な考え方として子育て支援を総合的に推進しており、具体的な施策としては、中山間地域市町村での保育料無償化や地域実情に応じた市町村の保育サービスに対する県の経費助成などがおこなわれています。

浅川ダム建設中止を求める五団体会議が県に申し入れ

2014.04.10

浅川ダム建設中止を求める五団体会議は4月10日、阿部知事に対し「ダム工事を中止し、安全性について再検証を求める」とする申し入れを行い、宮原河川課長が応対しました。
五団体はこれまでも、ダム軸を横切る活断層の存在や建設地盤の脆弱さを指摘して、ダムを造るべきではないと繰り返し訴えてきました。県はこれ等の指摘に対し、ダム建設に支障はないと主張してきましたが、2月議会では安全性を保つためなどによる請負契約変更により、12億7千万円余の予算の増額が必要になった事を公表しました。

五団体会議は「今回の増額は私たちの主張を裏付けるもので、不安は一層増大している」として、代表者の花岡邦明さんは「東日本大震災を受け建設を慎重に進めなければならない時。安全性について改めて、知事自ら県民に説明して下さい」と求めました。
日本共産党県議団の和田あき子、両角友成議員も同席し「ボーリングなど必要な調査を繰り返し求めてきたがされていない。今後も増額の可能性があり、工事を中止して調査すべき」と発言。
浅川ダムについては建設中止を求める住民訴訟が行なわれており、結審に向け4月25日の裁判官による現地検分に続いて毎週証人調べが行なわれます。原告団は4月19日に総会を開き、裁判闘争の盛り上げを図るとしています。

大雪による農業被害対策について農水省へ要望

2014.03.27

2月の大雪で被害を受けた農家への支援策について、井上さとし参議院議員とともに農水省担当者からの説明を受け、農業関係者の要望を届けました。

雪の重みで倒壊した農業用ハウスの撤去・修繕・再建については、国・県・市町村で補助されますが、算定額の基準が実際にかかる経費と大きくかけ離れていることなどの不安が、農家の方から寄せられていました。

農水省の担当者からは「農業を継続できるよう柔軟な対応をしていく」との回答でした。

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